2011年7月6日水曜日

ある夏の1ページ


今日はフローレンと海へ行きました。
なのになぜかフローレンは、水着にも着替えないで釣りばかりしていました。

そんなフローレンをチラ見していると、
「おめぇも釣りをやれ!釣りはいいぞ~ぅ」とハマちゃんみたいな満面の笑みで言われました。

私は知らんぷりして海へダイブしました。
ブクブク泳いでいるとフジツボで足を切りました。
多分この傷からフジツボが生えてきて、どっかの幽霊船で100年働かされる人になるんだと思います。

どんどん調子にのって沖の方へ出ていると、フローレンが
「おーい あぶないぞ~ぅ うみをなめんな~」と、どっかの海賊ばりに言うので、素直に従いました。

常々「釣りはロマンだ」というフローレン。
絶対に何か釣っているに違いない・・・私はワクワクしながらフローレンのところへ行きました。

競歩で。

そしたら、そこには見たこともないキモイ魚が1匹だけ無造作に置かれていました。
変なツノみたいのが生えたキモイ魚にギョっ!としました(何

フローレンはニヤニヤしながら「どや?すごいやろ」と言いました。
私はこの時、触覚の生えた魚とばっちり目が合っていましたので、
ひとときも視線をそらせずに「う、うん」とだけ言いました。

何時間も釣りをしていたのに、釣れたのがそのキモいの1匹でした。
なんだかフローレンがかわいそうに思えてなりませんでした。
でも一番かわいそうなのは、まさに今地面でホットホットなお魚さんでした。
焼き魚の完成です。

私はいたたまれなくなり、思わず「エイヤー!」とキモいのを海へむかって放り投げました。

「うみへおかえり!ポニョ!」

フローレンは
「んぐがぁおあぁ~いぇいやぁああ」
と、この世の言葉とは思えない発音で何か叫んでいましたが、ムシしました。

お魚さんはすでにゴーゴーヘブンでした。

プカーとうかんでルカーっとさけんでドカドカながれていきました。
テーブルのピザプラスなんたらフィッシュでした。

フローレンは死んだ魚のような目で
「死んでるやんっ!」とフィッシュにむかって謎のツッコミをしていました。

『さかながさかなをたべていたんだ』
そんなベンジーのいかしたフレーズが頭をよぎりました。

おしまい。

4 件のコメント:

  1. やっぱり話の運びがおもしろいです
    なんか絵が浮かんでくる感じです
    ベンジー格好いいな

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  2. ★こはる様
    コメントありがとうございます♪
    どの話も実話が根底にあります(詩は例外ですがw
    それを物語ちっくに!とかファンタジーちっくに!とか
    毎回自分なりのテーマがありますね〜。
    今回のテーマはコミカル!でした。

    ベンジーかっこよすぎですよね。
    ああいう詩が作れるような人になりたいです。

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  3. おんもしれーっwww
    腸がねじれるほど笑ってウンコもらしそうになたよw

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  4. ★ヒーロー様
    わお!嬉しいですゎw
    誰かが笑ってくれたらいいな〜と思って書いてるしネ♪

    ウンwコww注意www

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