〜人は生まれいつかまた死んでく 一瞬のその時間に群れをなす〜
昔々、ボクの家のお庭にはたくさんの虫達が暮らしていました。
ボクは友達がいなかったので、お庭でいつも一人遊んでいました。
ボ ク ハ ヒ ト リ ア ソ ビ ジ ョ ウ ズ
中でもアリさんが大好きでした。
アリさんが列を作ってみんなで行進しているのを夢中で見ていたボク。
アリさんを見ていると時間を忘れました。
大好きなのに、アリさんの巣に大量の水を流し込んでしまいました。
ボクはとてもとても悪い子でした。
たくさんのアリさんが巣からの脱出をはかりました。
たくさんのアリさんが溺れました。
ボクは、溺れかけたアリさんを一匹だけ救って
少しだけホッとしたりしました。
アリさんはよろよろとボクの手のひらを歩きました。
この時、ボクはボクの心の中に狂気が住んでいるのだと思い知りました。
あれから何年_____
ボクの家はなくなりました。
冷たいコンクリートに変わりました。
あの時のアリさん達や、たくさんの虫達はどこへ消えてしまったのだろう。
ボクはボクの狂気が顔を出さないように今日も生きる。
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